補強というより充足か〜シティ2020年夏の移籍〜

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新型コロナウイルスの影響で、例年より遅く開いた移籍市場。

無観客試合が続く影響で収入が大きく下がり、ビッグクラブも大型補強には動けない夏になるとされていました。

 

その中で大きく動けたのはチェルシー

 

※移籍金についてはボーナス等々除いていたものとなっているので目安だと思ってください。

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EU圏外からの未成年選手移籍の問題でFIFAから移籍禁止処分を下され、それが明けて初の夏の補強。

ビッグクラブが足踏みしてる中で大型補強に成功しました。

 

ただ他のクラブにいつものような活発性はなく、選手獲得も今シーズンはローンの形にし来シーズン買い取りといった手法を使うクラブが目立ちました。

 

そう言った状況下でのシティの補強

当初は売却益を含めて5つの補強に約3億€を費やすことになると言われていました。

 

5つの補強の内訳としては

2枚のセンターバック

1枚の左サイドバック

1枚のウィンガー

1枚のストライカーとされていました。

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実際にはCB2枚とウィンガー1枚の補強のみで終わり、ボーナス等々除き獲得に約1億3600万€、放出に約6000万€と、蓋を開けてみれば大人しい夏だったなと。

では退団した選手と獲得した選手を見ていきましょう。

 

退団した主な選手

 

#21 魔術師 ダビド・シルバ

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→在籍10年、契約満了に伴い新しい挑戦へ

 

 

#19 ドイツの爆速ウィンガー レロイ・サネ

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→コンスタントな出場機会を求めて1年前から個人合意をしていた祖国バイエルン

 

 

#30 エルジェネラル  ニコラス・オタメンディ

 

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→出場機会を求め、交換含めてのベンフィカ移籍

 

 

#1 チリの守護神 クラウディオ・ブラボ

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→契約満了に伴い退団、レアル・ベティス

 

 

シルバの退団は以前から決まっていたものでしたが、サネという主力の放出にショックを受けるファンは多かったです。

オタメンディも年齢の影響からか一時期のトップフォームは維持できなくなりましたが退団を惜しむ声は多数見られました。

足元の上手いGKとして鳴り物入りで加入したブラボでしたが、一年目不安定な出来でエデルソンの加入もありカップ戦要員に。ただ腐らずにリーグカップPK戦で活躍してくれたり。

ブラボの代わりとしてレンタルバックしたアメリカ代表のザックステッフェンも楽しみですね!

 

出来が悪かったり等々の選手を放出というよりは功労者の退団という形が多く寂しい夏となりました。

 

 

そして獲得した主な選手!!

 

 

#21 フェラン・トーレス 🇪🇸 2000年生まれ

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退団するサネの後釜としての獲得となりましたが、サネが昨シーズン怪我の影響で公式戦59試合中1試合のみの出場と稼働率が低かったことを考えるとここは"+"と捉えていいと思います。

バレンシア内部のゴタゴタの影響もあり、破格の安さでの獲得が可能となりました。

2000年生まれ、両ウィングでの起用可、すでにスペインフル代表ということもあり期待をもてる選手ですね!

サネが足を活かすタイプのドリブラーでスペースを必要とする一方、フェランはテクニックタイプであるという印象を受けるので、押し込むことが多いシティの戦術では彼の方があっているとも思います。

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ダビド・シルバがかつてバレンシアでプレーしていた同時期にバレンシアのユースにいたフェラントーレスが彼のファンであったことが移籍の後押しになったと話しています。

背番号もしっかり継承していてこれはサポーターからするとこれは胸熱ですよね 笑

まだ若いのでこれからの活躍に期待しましょう!

 

 

#6 ネイサン・アケ 🇳🇱 1995年生まれ

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不動のLCBラポルトがPL38試合のうち出場15試合にとどまったりと少し怪我がちということもあり、バックアッパーとして補強されました。

PLのみでのデータとなりますが昨シーズン出場時平均勝ち点 2.46、それが欠場時には1.91となっています。

これはラポルトの欠場だけが原因じゃないとは言えないくらいの差ですよね。

移籍金は降格したボーンマスからの獲得で約4500万€と高い買い物にはなりましたが、チェルシーがそれに近い優先買い取り条項を持っていたこと、ホームグロウン(選手枠としてイングランド人とほぼ同じ扱い)、貴重な足元も器用な左利きのCBということもあって個人的には妥当なのではないかなと。

 

身長は180cmとCBとしては低めなんですが、プレミアリーグ146試合出場の経験からフィジカルはリーグに適応していると言えるでしょう。

 

さらにオランダ代表では左サイドバックとして出場、ボランチもこなせるということです。ペップも獲得の際にこの3ポジションでの起用の話もしたそうです。

特に左サイドバックは懸念ポジションなのでシティでも多くみられるかもしれません。

 

獲得の噂があったアラバの補強よりも色々な意味での現実的な補強だったかもしれないですね。

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3つのPKを与えてしまい、2-5と大敗を喫したレスター戦でしたが彼がコーナーからヘッドを叩き込んでおり、コーナー不得意のシティからすると暗闇の中にある唯一の希望といったものでしたね。

 

ラポルトを脅かす存在としてもLSBとしても期待です!

 

#3 ルーベン・ディアス 🇵🇹 1997年生まれ

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コンパニの穴を埋めれなかったことが産んだ失敗とも表された昨シーズン。

同じ轍を踏まないために今夏に補強したのがルーベン・ディアスでした。

 

当初は、シティのCEOが「我々は未来を見据え25歳以下の選手を補強対象としているが、例外もあり得る」との発言をし、クリバリの補強が現実味を帯びてました。

ただ9月初旬に締結されるとされていたこの移籍話も結局はナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長との移籍金の折り合いがつかず破談となりました。

クラブ間合意していたにも関わらずジョルジーニョチェルシーに移籍した経緯からナポリとシティの仲は険悪であり、今回は代理人を通してでの移籍交渉となった点もうまくいかなった理由かもしれません。

ただ、補強方針として25歳以下、それに加えて法外な移籍金を支払わないとしているシティですので両条件とも譲るわけにはいかなかったのでしょう。

 

Rディアスもかねてより移籍候補にあがっておりスカウティングをしていたことからパニックバイではないことは確かです。

彼が移籍したのは元所属先のベンフィカのCL予選落ちが原因の一つであるともされています。

移籍金+オタメンディを後釜として譲渡する形で取引することに成功しました。

 

ポルトガルの古豪ベンフィカで、退団が決まっていた試合で23歳にしてキャプテンを任されましたし、ある試合ではロッカールームで円陣の中心に立ち選手を鼓舞する彼の映像が見られました。

シティに欠けているリーダーシップを発揮できる選手としても期待を持てますね。

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そんな彼のデビュー戦がリーズ戦でした。

結果は1-1と引き分けてしまい、デビュー戦としては強度の高い試合でした。

試合後には正しい精神をもって勝つために闘う

と発言し、すでに声掛けをしたりリーダーとしてのメンタリティを発揮していました。

 

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ラポルトと共にうちの最終ラインを支えてほしいと思います。

 

 

ではこれほど評価しているのにも関わらず、

なぜ充足と評したのか?

 

それにはLSBと来シーズン以降の問題があります。

 

LSBに関しては

メンディは小さな怪我が絶えない、ジンチェンコはもともとがMFということもあり守備が疎かである、と本職が安定しません。

昨シーズンの終わりに使ったカンセロのコンバートは下位チーム相手には絶大な効果を発揮しましたが、上位チームや快速ウィンガーがいるチーム相手に通用するかと言ったら微妙なところです。

ただ前述の通り、アケも回せるので必要不可欠というわけではなかったのでしょう。

ジンチェンコの移籍次第では、アヤックスのタグリアフィコの可能性はあったとされていましたが...

 

そして、来シーズン以降の問題。

 

まず第一に35歳のフェルナンジーニョの後釜。

ここに関してはアストン・ヴィラでブレイク中のドウグラスルイスのバイバックが現実的ともされていますが、それが起こらなければどこからか引っ張ってこなくてはなりません。

 

そして第二にストライカ

 

怪我がちなアグエロ、年齢も32。

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退団したいときに退団できる契約をシティは提示しているため本人次第では延長もありますが、現行では残り一年。アルゼンチンのクラブでキャリアを終えたいとの話もちらほらと聞こえてきます。

 

そしてこのポジションにいるジェズス。

CLのレアルマドリー戦で得点をあげたり守備貢献が多いのは確かですが、どうしてもアグエロと比較されるためどうしても決定力の低さが問題視されます。

 

メッシの騒動もありましたが、もうすぐ会長が代わり、監督がシャビになると噂もあることから来シーズン以降もバルセロナに残る可能性が高いです。

 

他チームからの移籍となり、25歳以下と限定すると1億€は下らないビッグディールとなりそうです。

 

ということでこの市場の評価は....

 

70点!!

 

 

もう市場は閉じてしまったので今いる選手と未来をみましょう!!

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プレミアリーグタイトル奪還!

CL制覇へ!